バセドウ病の治療方法

甲状腺の働きが活発になり過ぎるバセドウ病の治療は、甲状腺ホルモンが過剰につくられないようにする治療です。バセドウ病の治療方法には、抗甲状腺剤の内服、手術(甲状腺全摘術)、アイソトープ治療(放射性ヨウ素内服)の3つの治療法がありますが、病気の程度やライフスタイルによって選択は異なります。

以上の3つの治療方法は、当院内でできますが、はじめは抗甲状腺剤を服用し、個人差や病気の状態など経過を見て治療法を決めます。薬は長期服用する必要があるので、それが困難な場合は手術やアイソトープ治療も考えます。

どの治療法を選ぶにしても、ポイントは甲状腺ホルモンを正常な量にコントロールする事です。そして、甲状腺ホルモン量が正常になれば、健康な人と変わらない生活ができます。

抗甲状腺剤の内科療法

病気の軽い人、甲状腺腫が小さい人などですが1年~数年間の服用が必要です。

長所 ・外来治療 ・治療効果が可逆性 
・妊娠 ・授乳が可能
短所 ・治療期間が長い ・寛解率が低い
・副作用 (白血球減少症、薬疹、肝障害)
適応 ・年齢の制限はない ・甲状腺腫の小さい人 
・薬をきちんと規則的に服用できる人

甲状腺全摘術の外科療法

甲状腺腫が大きく、早く確実に治したい人ですが、入院が必要で傷跡が残ります。

長所 ・短期に寛解が得られる ・永久寛解率が高い
短所 ・入院が必要 ・手術瘢痕が残る
・術後の反回神経麻痺や副甲状腺機能低下症はまれ
適応 ・若年者から中年者 ・薬の副作用がある人  
・甲状腺腫が大きい人 
・甲状腺腫瘍の合併している人 
・社会的事情(早期に確実に實解希望の人)

アイソトープの放射線療法

19歳以上で、将来甲状腺機能低下症になる可能性があります。

長所 ・治療が簡単 ・永久寛解率が高い
短所 ・妊娠中、授乳中は不可 
・甲状腺機能低下症の発生が多い
・眼症状がまれに悪化する
適応 ・19歳以上の人 ・手術後に再発した人
・6ヶ月以内に妊娠の可能性のない人
最後に

治療中何か症状が出現した時は、甲状腺ホルモンが変動した可能性がありますので、必ずお申し出て下さい。また同じ自覚症状があっても、他の病気でも出現する可能性がありますので、追加の検査や薬が必要な場合があります。

3種類のいずれかの治療を選択し、治療効果が現れれば症状はほとんどなくなります。日常生活では、運動・仕事・妊娠・授乳など健康な人と同じように何でも出来るようになり、日常生活で制限等は一切ありません。