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甲状腺病因検査甲状腺自己抗体検査
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びまん性甲状腺腫(バセドウ病や橋本病等)は、甲状腺にだけ特異的に見られる自己免疫疾患で、自分の甲状腺を異物とみなして甲状腺に対する自己抗体ができてしまう疾患です。

 バセドウ病の場合 TRAbができた甲状腺を常に刺激し、必要以上に甲状腺ホルモンをつくってしまう。
 橋本病の場合 TgAbとTPOAbができて甲状腺を破壊、徐々に甲状腺ホルモンがつくられなくなってしまう。

甲状腺の異常は、甲状腺機能検査によりわかります。全部で六項目の検査ですが、一回の採血ですべて測定する事ができます。ただし、甲状腺の専門医でなければここまでチェックしないので、近くに専門医がいない場合は、内科や内分泌科で下記の六項目を検査してほしいと申しでて採血を受けるとよいでしょう。

病因を特定するには、抗サイログロブリン抗体(TgAb)、抗ペルオキシダーゼ抗体(TPOAb)、TSHレセプター抗体(TRAb)の三項目の検査が必要です。

抗サイログロブリン抗体
TgAb又はTGHA⇒甲状腺にあるサイログロブリンという蛋白に対する自己抗体です。
橋本病やバセドウ病では、この自己抗体が高く検出されます。
抗甲状腺ペルオキシターゼ抗体=抗マイクロゾーム抗体(MCHA)ともいいます。
TPOAb又はMCHA⇒甲状腺ペルオキシターゼに対する自己抗体です。橋本病やバセドウ病では、この自己抗体が高く検出されます。

TSHレセプター抗体(TRAb)
甲状腺の細胞にあるTSHがくっつく所(TSHレセプター)に対する抗体です。 このTRAbは甲状腺のTSHレセプターにくっついて、甲状腺を刺激し甲状腺ホルモンをどんどん作らせてしまうので、バセドウ病の原因物質と考えられており正常の人は持っていません。

バセドウ病を薬で治療すると、TRAb値は下がってきますが、バセドウ病の原因であるTSHレセプター抗体(TRAb)が陰性にならないと薬は中止出来ません。

びまん性甲状腺腫診断の為の検査と参照基準値

び ま ん 性 甲 状 腺 腫
基準値 甲状腺機能亢進症 甲状腺機能低下症 甲状腺機能正常
機能検査 TSH 0.35~3.8μU/ml
(甲状腺刺激ホルモン)
フリーT4 0.7~1.7ng/dl
(フリーサイロキシン)
フリーT3 2.2~4.1pg/ml
(フリートリヨードサイロニン)
自己抗体検査 TgAb 40U/ml未満 バセドウ病で陽性 橋本病で陽性 橋本病で陽性
(抗サイログロブリン抗体)
TPOAb 50U/ml未満 バセドウ病で陽性 橋本病で陽性 橋本病で陽性
(抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体)
TRAb 1.9%以下 バセドウ病で陽性
(TSHレセプター抗体)

TSH
フリーT4
フリーT3
TGHA
MCHA
TgAb
TPOAb
TRAb
(0.35~3.80μu/ml)
(0.7~1.7ng/dl)
(2.2~4.1pg/ml)
(100以下)
(100以下)
(40以下)
(50以下)
(1.9以下)


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