甲状腺の病気の種類

甲状腺の病気にはたくさんの種類がありますが、大きく分けると以下の3つになります。

①甲状腺機能亢進症⇒血液中の甲状腺ホルモンが多すぎる病気 

(バセドウ病、無痛性甲状腺炎、亜急性甲状腺炎、甲状腺機能結節、妊娠性甲状腺機能亢進症、他)

②甲状腺機能低下症⇒血液中の甲状腺ホルモンが少なすぎる病気 

(橋本病、粘液水腫、他)

③結節性甲状腺腫⇒甲状腺の臓器内に腫瘤ができる病気 

(濾胞腺腫、腺腫様甲状腺腫、甲状腺悪性腫瘍、他)

甲状腺機能亢進症 (甲状腺中毒症)

甲状腺機能亢進症は、いろいろな原因で甲状腺ホルモンの分泌が増えて(血液中の甲状腺ホルモンが多すぎる)、体の新陳代謝を必要以上に高め、活発になりすぎる甲状腺の病気です。

ですから年中暑がり、汗がでて、だるくなり、怠け者や更年期障害と間違われやすいです。原因疾患として、一番多い病気はバセドウ病です。他に何かの原因で甲状腺組織が破壊され、一過性に甲状腺に貯められていたホルモンが血中に流れ出る無痛性甲状腺炎や、高熱が出て甲状腺部位が痛む亜急性甲状腺炎、ホルモンを分泌する腫瘍ができる甲状腺機能性結節などがあります。

甲状腺機能低下症

甲状腺機能低下症は、逆に甲状腺のはたらきが衰えて、血液中の甲状腺ホルモンが少なくなる甲状腺の病気です。冷え、皮膚の乾燥、無気力、もの忘れ、いつも眠い、受け答えがゆっくりになるなどの症状が出るため、怠け者やうつ病と間違われる事もあります。

ほとんどが甲状腺に慢性の炎症がある橋本病ですが、血液中の甲状腺ホルモンが正常の範囲内にあり、甲状腺の腫れが少ない橋本病の場合は、とくに治療の必要はありません。

又、特発性粘液水腫といって、甲状腺が破壊され萎縮したために甲状腺ホルモンが作りきれなくなってしまう病気もあります。

結節性甲状腺腫

甲状腺腫瘤ができる疾患です。甲状腺腫瘤の多くは、甲状腺機能には影響しないので、体調や精神状態に大きな影響がでることはありません。

しかし良性と悪性があり、良性の結節性甲状腺腫には、甲状腺濾胞腺腫と、腫瘤が多くできる腺腫様甲状腺腫と、甲状腺ホルモンを分泌する甲状腺機能性結節があります。

甲状腺悪性腫瘍は、乳頭癌、濾胞癌、低分化癌、未分化癌、髄様癌、悪性リンパ腫など6種類に分けられています。

適切な検査を受けましょう

ひと口に甲状腺の病気といっても種類は様々です。甲状腺ホルモンが過剰なのか少ないのかだけでなく、病因によって治療法も異なるので、適切な検査を受ける事が必要です。